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損益分岐点の計算式の超判り易い解釈!

06:中小企業診断士試験

こんにちは。今回は損益分岐点売上高の計算式について見ていきましょう。「損益分岐点売上高=1マイナス変動比率分の固定費」と丸暗記している人も多いと思います。図解で本当の意味を理解すると式を忘れなくなります。もっと言うと、実務のシーンでも役立つと思います。

▼多くの人がこの様な式を丸暗記していると思います。いざ計算するとき「あれ?分母は何だっけ?分子は何だったけ?」となる事も多いと思います。

▼この様に考えてみます。固定費が限界利益と同じだったら利益も出ないけど損も出ないよな、つまりその時の売上が損益分岐点売上高なんだなと。

▼これから図解で説明します。変動費200と限界利益300で売上500の場合を例にします。
変動比率は200÷500=0.4
ここで”1-変動比率”は限界比率の事です。つまり1-変動比率=限界比率=1-0.4=0.6です。

▼実際の固定費は150だとします。ある売上高に対して限界利益率0.6を掛けた限界利益が固定費と同じになる点、それが損益分岐点売上高です。

▼売上が幾らかというと、固定費150を6で割って10を掛けた値になります。これは0.6で割って1を掛ける事と同じですよね。つまり固定費を0.6で割ると損益分岐点売上高が出てくるのです。
150÷0.6=250 が損益分岐点売上高です。

▼いかがでしょうか。損益分岐点売上高とは固定費が限界利益となる売上高の事です。丸暗記するより、理屈が分かった方が覚えやすいし、実務でも生かせると思いませんか?

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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