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PBR=ROE x PERについて判り易く説明(中小企業診断士)

06:中小企業診断士試験

PBR=ROE x PER 等式って覚えづらいですよね。
まずは「ボロ、いっぱーい!」と、覚えましょう。
PBR(ボ)RO(ロ)、E(いっ)PER(ぱーい)

PBRとは、株価純資産倍率のことで、株価を1株あたりの純資産で割った値です。PBRが1より大きい場合は、株価が純資産に対して割高であると言えます。逆に、PBRが1より小さい場合は、株価が純資産に対して割安であると言えます。

ROEとは、自己資本利益率のことで、純利益を自己資本で割った値です。ROEが高いほど、自己資本に対する収益性が高いと言えます。ROEは、企業の成長性や収益力を測る指標としてよく使われます。

▼純利益=1株あたりの利益に株数をかけます。自己資本=1株あたりの純資産に株数をかけます。

PERとは、株価収益率のことで、株価を1株あたりの利益で割った値です。PERが高いほど、株価が利益に対して割高であると言えます。逆に、PERが低いほど、株価が利益に対して割安であると言えます。

PBR=Price Book Ratio=株価純資産倍率=株価を1株あたりの純資産で割った値
ROE=Return on Equity=自己資本利益率=純利益を自己資本で割った値
PER=Price Erning Ratio=株価収益率=株価を1株あたりの利益で割った値

PBR=ROE x PERという式は、上記の定義から導かれるものです。この式を変形すると、PBR = (純利益 / 自己資本) x (株価 / 1株あたり純利益)= (株価 / 自己資本)
となります。つまり、PBRは株価を自己資本で割った値と同じになるのです。

▼下の図で言うと、ROEの分母と分子に株数をかけています。株数同士は約分できるので左右が同じになっている事が判ると思います。

この式から分かることは、PBRはROEとPERの積に等しいということです。つまり、ROEが高くてもPERが低ければ、PBRは低くなりますし、逆にROEが低くてもPERが高ければ、PBRは高くなります。PBRは企業の成長性や収益力だけではなく、市場の評価も反映する指標であると言えます。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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