StingrayとBongoの基本スペック・特徴
- Stingray:1976年発表の名機で、頑丈な構造(強固なスチール・ブリッジ、楕円形ピックガード、3対1ペグ等)を持ち、シングル・ハムバッカー+3バンドEQ(モデルにより2バンド)を搭載 (StingRay | Basses | Ernie Ball Music Man)。ハイファイかつパンチの効いた音質で、ロックからファンクまで幅広く支持されている(シングルPU+アクティブ回路で簡単操作を実現)。ボディ材は主にアッシュ(メイプル/ローズ指板)、重量は4弦約4.2kg前後 (Ernie Ball Music Man Electric Bass Buying Guide – Ernie Ball Music Man)。
- Bongo:2003年登場のモダン設計ベース。24フレットの採用や、4バンドEQ+18Vアクティブプリアンプ、ネオジム・ハムバッカー(4弦シングルもあり)など高機能を詰め込んだ ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗) (Ernie Ball Music Man Electric Bass Buying Guide – Ernie Ball Music Man)。人間工学に基づく曲線的なダブルカッタウェイ形状(BMWとの協業デザイン)と軽量なバスウッド・ボディが特徴で、ハイポジションまで届く快適な演奏性を持つ ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗) (Ernie Ball Music Man Electric Bass Buying Guide – Ernie Ball Music Man)。重量はモデルにより異なるが、4弦約3.7kg~(軽量バスウッド)、6弦は重めで約5.0kg超と重い (Ernie Ball Music Man Electric Bass Buying Guide – Ernie Ball Music Man)。
▼カッコいいってこういう事だよな!Stingray


StingRay Special
First introduced in 1976, the StingRay has been revered as one of the most iconic bass guitars in history. The StingRay ...
▼何でこんな形なんだ!BONGO


Bongo 4
The Bongo represents everything a modern bass should be: well balanced, comfortable, resonant, and expressive with effor...
世間・プレイヤーの評価・印象の違い
- Stingrayの評価:登場から40年以上経ち「最も象徴的なベース」の一つとされ、フリー(RHCP)やルイス・ジョンソン、バーナード・エドワーズ、クリフ・ウィリアムズ、ジョン・ディーコン、ロバート・トゥルヒーヨ(Metallica)、ジョン・マイアング(Dream Theater)、Linkin Parkのフェニックスなど多くの著名ベーシストに愛用されてきた ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗)。プロから初心者まで幅広い層で定番とされ、演奏性・音質ともに高評価されている。
- Bongoの評価:発売当初は奇抜な外観が賛否を呼んだ。業界誌やプレイヤーから「なんだこのトイレの便座みたいなUFOベースは?」と揶揄されるなど見た目で戸惑う声も多かった (The EBMM Bongo Buyer’s Guide | Ernie Ball Forums)。また、当時はスティングレイの方が音質面で優れているとする意見が根強く、価格も高めだったため「敢えてBongoを選ぶ意味がない」という評価も聞かれた (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。一方で、独特の曲線ボディは弾きやすいとの好意的評価もあり、アクティブEQによる幅広い音作りや高いプレイアビリティはポジティブに受け止められている。
ボンゴへの評価変遷(否定→再評価)
- 最初の否定的印象:2003年発売当初は、斬新すぎる外観や「バスウッド使用で高級感がない」といった声もあった (The EBMM Bongo Buyer’s Guide | Ernie Ball Forums) (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。楽器店ではStingrayに押されて投げ売りされ、70%OFFで山積みされていたほど人気が低く、新品が1本約10万円で買えるほどだった (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。多くの人が「ストックモデルの方が音が良い」と感じており、「ステージで目立つデザインなのに聴覚的特徴が弱い」と評価されることもあった。
- 近年の再評価:発売後10年以上経った今、「時代がBongoの開発コンセプトに追いついた」との意見が出ている (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。特に、モダンメタルやプログレッシブ系(Dream Theater、The Omnificなど)では、Bongoの強力なアクティブEQによるパワフルでクリアなサウンドが映えると支持され始めた (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS) (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。実際、最近はBongoを使用したアーティストの姿も増え、当時投げ売りされていたモデルが今では価格を維持していることに驚く声もある (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS)。
有名アーティストとジャンル別使用例
- Stingrayの使用例:ファンク・ディスコ(ルイス・ジョンソン、バーナード・エドワーズ)、ハードロック(クリフ・ウィリアムズ、ジョン・ディーコン)、メタル(ロバート・トゥルヒーヨ)、プログレ・テクニカル系(ジョン・マイアング)など、幅広いジャンルでスタンダード。Vulfpeckのジョー・ダートやLinkin Parkのフェニックス(デイヴ・ファレル)らモダンロックでも定番。 ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗) (StingRay | Basses | Ernie Ball Music Man)
- Bongoの使用例:主に現代的なハイファイ・サウンドを求めるプレイヤーに支持される。Dream Theaterのジョン・マイアングは自身のシグネイチャーBongo6を開発し使用しており (John Myung on his love of Bach & developing the Bongo 6-string | Guitar World)、日本のテクニカルバンドThe Omnificなどでも見られる。ジャンルとしてはプログレ・メタルからポップス、スタジオプレイヤーのユーティリティな楽器として評価が高い。
デザインのインパクトと評価への影響
- Stingray:オリジナルモデル発表以来、基本デザインはほぼ変わっていない (StingRay | Basses | Ernie Ball Music Man)。クラシックな楕円形ピックガード+頑丈ボディのルックスは「安心感があり信頼できる」との評価につながっている。
- Bongo:BMWデザインの未来的な外観は人によって好みが分かれるが、見た目の奇抜さが最初の印象を大きく左右した (The EBMM Bongo Buyer’s Guide | Ernie Ball Forums)。しかし人間工学的な薄いボディ形状は実際に持ちやすく演奏は快適で、「奇抜な見た目でも弾き心地は良い」と好意的に語るユーザーもいる (The EBMM Bongo Buyer’s Guide | Ernie Ball Forums) ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗)。近年はその斬新さが逆に「周りと違う個性」として受け入れられるようになり、デザインの評価も変化してきている。
出典:メーカー公式サイトやフォーラム・レビュー、ユーザーインタビュー記事など ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗) (The EBMM Bongo Buyer’s Guide | Ernie Ball Forums) (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS) (〖俺の楽器・私の愛機〗682「時代が追いついた逸品」 | BARKS) ( ミュージックマン・スティングレイのベースについて〖ベース博士〗)など。
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