簿記や財務会計の勉強をしていてつまづくのが、何故自分の手元にある現金を「借方」に書いて、自分が借りてる債務を「貸方」に書くんだろうって事ですよね。この解釈が筆者には一番しっくりきました→「借方は自分の債権を、誰かが借りてる状態の記録」、「貸方は自分の債務であり、誰かが(自分へ)貸してる状態の記録」だと。
簿記は歴史的にあヨーロッパで債権の記録として発祥したそうです。発祥後、徐々にその他の財務会計上の記録も発展的に取り込んでいったのに、発祥時点の直訳である「借方/貸方」という言葉のままなのが分かり辛さの根本なんですね。
この様に考えてみてください。
・借方は自分の債権を、誰かが借りてる状態の記録である(←これが発祥)
・売掛金は自分の債権を、取引先が借りてる状態の記録(←発祥通りの用法)
・現金は自分の現金を、誰かでは無く社内で擬人化した現金係が借りてる状態の記録(←誰かでは無く、社内での擬人化という要素が出てきます)
・仕入は自分の商品を、誰かでは無く社内で擬人化した仕入係が借りてる状態の記録(←擬人化の考え方は同じです)
・貸方は自分の債務であり、誰かが(自分へ)貸してる状態の記録
・買掛金は自分の債務であり、取引先が(自分へ)貸してる状態
・社債は自分の債務であり、社債購入者が(自分へ)貸してる状態の記録
・前受利息は自分が早目に受け取ってしまった利息であり、貸し手が(自分へ)貸している状態
▼こちらの記事を参考にいたしました。大変納得の行く説明でした。
幾つか実例を挙げてみます。
(借)仕 入 500 (貸)買掛金 500
左の借方は自分が仕入れた商品を仕入れ係が借りている状態
右の貸方は売り手が自分へ500の買掛金を貸している状態
(借)売掛金 500 (貸)売 上 500
左の借方は自分が売った商品の代金を現時点未だ買い手が借りている状態
右の貸方は収益(擬人化により誰かが自分へ貸しているという説明はマッチしない)
その他、中小企業診断士の勉強に役立つ筆者の投稿です。よろしければご参照ください。
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・中小企業診断士 1次試験 語呂合わせ記憶法 #2 運営管理と財務会計編
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ここまでお読みいただき、ありがとうございました。